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HIROSHIMA JAPAN

2011.11

D  大崎上島〜しまなみ海道へ

「大崎下島(しもじま)の小長(おちょう)港」を出港したフェリーは、
「大崎上島(かみじま)の明石(あかし)港」に到着。

今まで来たルート“安芸灘とびしま海道”の、
反対側にある“しまなみ海道”へ行くためには、

さらにこの「大崎上島」からフェリーに乗って、
「大三島(おおみしま)」へ渡らなければならない。

フェリーを降りたこの「大崎上島の明石港」から、
「大崎上島〜大三島」線のフェリー発着港があると言う、
「木江(きのえ)の天満(てんま)港」へ車を走らせる。
…ところで…
故郷の北海道の地名も、かなりややこしいケド、この辺りの地名も“漢字と読み仮名”に特徴がある。

地元の方に地名を聞いて、地図で探そうとしても、なかなか見つけられない…

「大崎下島…おおさきしたとう?」
「大三島…だいさんとう?」
「木江…このえ?きえ?」

日本語片言で旅してる外国人のような気分。

さて、お昼時。
でも食堂やレストランがみつからない…。

「大崎上島」は、今まで通ってきた島ほど、観光地化が進んでいないので、案内板も少なく、スマホのGoogleMapが手放せない。

それでも、「木江」の港近くで、公民館を発見し、島の地図と、飲食店mapをもらうことができた。

ただ、どの店に電話をかけてもランチは予約か、もう終わり、定休、と言われる……お腹空いたなぁ。。。


そん中、唯一みつけたお店が、この↑「徳森食堂」さん。

大きな道の裏通りにあるお店なので、走っていてみつかるお店じゃないけど、地元の人に人気のラーメン屋さんだそうで…

ラーメン(普)¥530→

メニューは、他に
麺1.5倍、麺大盛り、チャーシュー麺、チャーシュー麺1.5倍、チャーシュー麺大盛り、いなり寿司、巻き寿司。…シンプル。

ところで、このラーメン、めっちゃウマかった〜♪

広島のお好み焼きにも使われている細ストレート麺に、細いモヤシ、やわらかいチャーシュー、独特の辛めこいくち醤油、鶏ガラ、豚骨、魚系…どの基本スープの特徴を打ち出さないミックスのコクのある旨みたっぷりスープ…久々に飲み干してしまった…。

意外な所で、満たされ幸せ♪

さて、次の島へ行くフェリーの出港時間まであと少し、町を散策してみました。

「木江(きのえ)地区」は、さっきミカンをもらった「大崎下島の御手洗(みたらい)地区」同様、潮待ち・風待ちの港町として、、繁華街・遊郭・旅館など…大きく賑わっていたそうで、今でも当時を感じられる建物がひしめいている。
ただ、「大崎下島の御手洗」と違い、ここは手入れも行き届かず、観光地化されず、時が止まったような…感覚…。

路地の先に見つけた神社。
参道の古い石畳。
境内は、木が鬱そうと生い茂り薄暗い、静か過ぎてちょっと怖くなって、遠くから手を合わせた…。

「木江の天満港」のすぐ隣に、昔はきっと豪華だっただろう邸宅があった。
中に入ることはできないけど、しっかりした門構えと、奥に見える蔵、大正ロマンな邸宅跡、華やかだった時代を感じました。


しばらくして、フェリーが、ゆっくりと入港してきた。
次の「大三島(おおみしま)」へ向かう。
こちらも15分ほどの航海で3000円ほど。
「大崎上島」〜「大三島」へのフェリーの乗客は私だけだった。
そして、この航路のカーフェリーは、今日はこれが最終便。

今日出会った瀬戸内海の島々、
それぞれの島で、それぞれの歴史、そして今の生活。

船に乗っている間中、

私はいつのまにか小柳ルミコさんの「瀬戸の花嫁」を口ずさんでいた。

♪瀬戸は日暮れて夕波小波♪