MACAU-HONGKONG

2009.4.20〜25

April 24 旅の終わりに…

今日の深夜、香港を出発…今日が本当に旅の最終日。

ここにきて、母が体調を完全に崩してしまった。
12時にチェックアウトしなくてはならないから、ギリギリまで寝ていたけれど、チェックアウト後、ロビーのソファに座ったきり、母は動けなくなってしまった。

どうしよう…どうしよう…気持ちばかり焦って、何をしたらいいのか解らない…。
そんな時、ホテルのクロークにいた男性が英語で「誰かと待ち合わせですか?何かありましたか?」と声をかけてくれた。
「母が体調が悪いのです」と言うと、彼は「とりあえず水を」と大きなペットボトルで水を持ってきてくれた。

彼の気遣いのおかげで少しホッとして、とりあえず、日本にいる相方に電話で相談したら、「部屋を取り直してでも休ませてあげた方がイイ」といわれ、そんなコトも気づかないほど、気が動転していた自分に気づいた。

それから、フロントで日本語を話せるスタッフを呼んでもらうと、さっき水をくれた男性がきた…なんとさっきの親切な人が日本語スタッフだった!
「どうしたのですか?」

「母の体調が悪いので、チェックアウトしたのだけど、もう少し部屋を使わせてほしい」とお願いしたら、すぐにパソコンで部屋の状況を調べ、
「18時まで使えます。ゆっくり休んで。」と無料で部屋を用意してくれたのだった。そして最後に
「何かあったら、すぐに私を呼んでください」と名刺をくれた。

すぐに母を部屋に連れて行き、ベットへ寝かせた。朝から何も食べてないせいもあるかもしれないので、スーパーマーケットへ走り、母が「食べたい」と言っていたパパイヤ(見切り品^^;)と牛乳プリンを買って食べさせた。
夕方までゆっくり休んで、やっと顔色が良くなった母。すこしだけ安心。。。


ビクトリアピークは雲の中に入っていた…

18時に改めてチェックアウトした時、親切にしてくださったスタッフの方に電話でお礼を言った。「お大事に!またぜひ香港に遊びにきてくださいね」と言ってくれたので、「次も、必ずこのホテルに泊まります」と返した…本当にありがとうございました!


さて、
香港に来てまだ行っていない一番有名なスポット「ビクトリアピーク」。
「ウワサの“百万ドルの夜景”が見たい」という、母のリクエストに応え、行って見ることにした。もちろん旅疲れが残り万全の体調とは行かないけど、かなり復活した母の笑顔が嬉しかった。

…ところが…残念ながら山頂は完全に低い雲の中に入っていて、山頂から“百万ドルの夜景”は見れなかった(写真上↑)…だけど、山頂から下山するバスの中、霧の下に出た途端、香港らしいキレイな夜景が広がった…キラキラと輝く香港の街はとてもステキだった。

そうして、バスで「ビクトリアピーク」からホテルの近くまで戻って、軽く夕食を食べる。
この旅中に行けなかった点心のお店で、「チンタオビール」と「エビ餃子」と「シュウマイ」をオーダー。


エビ餃子

シュウマイ
点心を食べる時間帯(香港の人たちは、朝〜昼過ぎの間に食べる事が多いらしい)じゃないので、出てくるまでかなり待った。

ホテルで予約してある空港へ向うバスの時間までそんなに余裕がなかったので、あせる…。

しかも「こんな時間に点心かよ…」という雰囲気の店員さんの微妙に冷たい対応に、若干ブルーになった…でも待った甲斐あって、2品とも美味しかった。


雨季に入る季節…霧がかったビクトリアハーバー

ホテルに戻ると、母が体調を崩しているのをみていたポーター君(さっきの日本語スタッフの方ではない)が、「大丈夫ですか?バスはもうすぐきますよ」と心配してくれた。

今回泊まった「マンダリン・オリエンタルホテル・マカオ」「ルネッサンス・ハーバービューホテル」どちらもステキな親切なスタッフ…ホスピタリティ溢れるホテルでした。

旅で出会う優しさ…今回はたくさんの“優しい”に出会った気がする。

母と2人の初めての海外旅行。
私たちを養うために忙しく働いていた母。
一緒に住んでいる頃は、洋服を買いに行ったり、甘い物を食べたり…そしてケンカしたりすることなんてほとんどなった母と娘だった。

この旅を一緒にできて本当によかった。

いつも私の都合で姉に誘われても断っていた女3人旅。
いつか…おばあちゃんとオバチャンになっちゃうかもしれないけど…
今度は、母と姉と私と3人で旅に出られたらいいなぁ…

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